2021年10月9日土曜日

日本スペイン法研究会とは


従来、日本における外国法研究は、英米独仏を対象とするものが大半を占め、他の多くの国々、とりわけスペインやラテンアメリカ諸国の法制度や司法については、研究者の数自体が少なく、情報交換の場も限られていました。21世紀に入り、インターネットが普及し、ホームページやブログを通じてスペイン法研究者同士の交流が生まれたのをきっかけに、中堅世代の研究者2名の呼びかけで、スペイン商法研究の第一人者である黒田清彦・南山大学教授(当時)を初代会長とし、2005年5月21日、日本スペイン法研究会は発足しました。

以来、本会は、2021年5月までの16年間に計32回の研究会を重ねるとともに、サラゴサ大学(スペイン)との共同研究プロジェクトとして、2冊の単行書を刊行しました。そのほかにも、会員相互の交流は、在外研究員の派遣先や留学生の受け入れ先の手配、学術情報の交換、各種ビジネス等に多様な広がりをみせています。

会員の研究分野・問題関心は、狭義の法律学にとどまらず、政治学、経済学、社会学、歴史学、言語学等の隣接科学にも広く及びます。研究者、大学院生、実務家の皆様のご入会を心よりお待ちしております。